介護環境科(2年課程:定員40名)
高齢化が進む今、介護人材は無くてはならない存在となっています。その中でも特に介護福祉士は、現場で中核を担っていくべき人材であり、社会からも期待されています。本校では、「介護とは何か」「生活とは何か」「人生とは何か」をより深く学び、利用者様を尊重したケアを実践できる介護福祉士を養成していきます。
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特色
- 1.教育理念である「自然と人間を愛する教育」のもと、カヌー体験や自然探索活動などを通して、介護に必要な感性を磨きながら教養を深めます。
- 2.基本的な生活支援技術はもちろん、様々な介護現場へ出向き、多くの利用者と触れ合いながら、実践的なコミュニケーションスキルを磨きます。
- 3.高齢者や障がいのある方に人生を楽しんでいただくため、従来の生活支援に加え「芸術」「文化」「遊び」などを取り入れたアクティビティ・ケアを展開できる介護福祉士を養成しています。
4つの授業を紹介します。
1年次から市内の介護福祉施設へ赴き、実習を行います。1年次後期の実習ではコミュニケーションを重視して、高齢者や障がい者への理解を深めます。 2年次前期の実習は、食事、排泄、入浴など、技術的な面を含めた実習を行います。2年次後期に実施される介護実習Ⅱでは、ひとりの利用者様と深く関わり、個々の状態に合わせた介護計画を立てることで、個別ケアを実践する能力を身につけます。
要介護の高齢者や障がい者は屋内で単調な生活を送りがちです。アクティビティ・ケアは、そんな生活の中に芸術や遊び、自然とのふれあいなどを取り入れ、心に潤いをもたらす活動です。 本校では高齢者アクティビティ開発センターと連携してアクティビティ・ケアについて学び、アクティビティインストラクターの資格を取得します。 1年次には介護施設で実際の事例などを交えた講義を受けたり、利用者様と交流したりすることで学びを深めます。
介護環境科の講義で最も多くの時間学ぶことになるのがこの科目です。ここでは日常的生活動作の介助方法を演習によって習得します。 食事、排泄、入浴、身支度、移乗など、ひとつひとつのケアには意味があります。その意味について学び、実技を行うことで生活支援技術に対する理解を深めます。
1年次で学ぶ「認知症理解Ⅰ」「認知症の人の支援」の2つの講義をもとに、2年次で地域にお住まいの認知症高齢者の実情を学びます。 少人数に分かれてフィールドワークを行い、地域で展開されているケアについて情報収集し、プレゼンテーションを行います。