わらべうたを学ぼう!

2019/02/22(金)

幼児教育では幼稚園や保育園を卒園するまでに身に付けさせたい力を五領域と呼び、この領域を中心に保育を展開していきます。

五領域とは健康、人間関係、環境、言葉、表現の五つで、本校ではその一つひとつの領域についての専門授業を行っています。

今日紹介するのは保育内容(幼児の表現)です。この授業は2年生の通年を通して30講行っています。講師は釧路市治水保育園の元副園長先生で、保育士会の研修講師を長年続けているわらべうた講師の横川牧子先生です。

自然、環境、暮らし、生活、人間関係等私たちの身近な題材をモチーフとしたわらべうた。

わらべうたを通して幼児の表現(言語的・音楽的・身体的・描画制作的)の意義を知り、総合的な表現活動を楽しめることを目標として授業は展開していきました。

詩・トナエ言葉・ごろ合わせ・ミニ文学を表現するさまざまわらべうたを学び、遊び、そして歌うことを通して、身体と心に表現者としての力がついていった学生。

春からはその体感した学びを『自分らしい』表現活動へ繋げて、保育の世界で大きく羽ばたくことを願っています。

発表会では学生はわらべうたを本当に楽しんでいました。この笑顔が物語っていますね。

「機械など使わずにこんなに自分自身が楽しめているという事は、きっとこどもはもっと楽しんでくれると思います」by学生

見学の学生も一緒にわらべうたを楽しみ、とても良い温かな雰囲気で授業は進んでいきました。

「わらべうたに初めて出会った時、心が解放され、ときめき、とても楽しいと感じました。大好きになりました」by学生

保育の現場での集団遊びで、きっとこの日の経験が役立つでしょう!

「歌って遊ぶという行為を以前は恥ずかしく思っていましたが、今では自信を持ってわらべ歌遊びができるようになりました」by学生

年齢発達に応じて鈴やシフォン(柔らかいスカーフ状の布)等小道具も活用します。

「昔の遊びと思っていましたが、授業の中でこどもの発達を促すねらいや目的があることを知りました」by学生

後半はわらべうたの合唱を披露しました。この学年は合唱の基礎力が高く、短時間の練習でパートに別れた二部合唱が歌える様になりました。

「音楽やリズムや拍などをこどもと一緒に感じられる遊びだと思います」by学生

本校の授業の他に保育園での展開や研修会講師等幅広く活躍しているわらべうたの第一人者 横川牧子先生。長年の保育経験や専門的な資料を元に、基礎から応用編迄熱心に教えてくださり、本当にありがとうございました。
授業の中では小道具として活用できるさまざまな作品も制作しました。実習でも活用しましたね。大切にしながら現場でも長く使えると思います。

カメラを向けるといつも笑顔で応じてくれた2年生。もうすぐ卒業です。

「ありがとう さよなら」という歌が心の中に流れています♪byさくら