芸道(華道)を学ぼう!

2020/01/10(金)
介護環境科では日本文化に触れ、介護福祉士として対象者の生活の豊かさに寄与できる支援の方法を学ぶという目的で、芸道を開講しています。
書道・茶道・華道・盆栽鑑賞の授業があり、実際の道具に触れて礼儀や作法・精神を中心した初級講座を学んでいきます。
今日紹介するのは華道の授業です。教えてくださるのは華道歴60年 未生流の佐藤瑠美子先生。
私たち日本人は、古くから四季折々の季節を味わい、楽しんで来ました。日本の伝統文化である「いけばな」は、四季のある日本の風土と自然を愛する日本人の心が育んで来たものであること、仏様を敬って花をそなえるのもまた、日本人の習慣の一つであることを教えていただきました。
本日初日にチャレンジしたのは、一年の幸せを祈るお正月のいけばなです。若松・アイリス・ガーベラ・南天の実を用いてお正月を祝うお花を生けました。
同じ花材を使い型を習いながら生けたお花は、一人ひとりの個性や表情を醸し出し、見る人の心を和ませてくれます。私たち人間の中にはきっと、お花を愛でる心が存在していると感じました。
これから現場で出会う高齢者の方々は、節目としての節句や行事を大切にして来た世代です。今日学んだお花の心得があると率直に喜ばれたり、さり気無い会話が弾んだりするかも知れません。ここで学ぶ一講一講は、学生の財産です。瑠美子先生ほか、多くの先生方に感謝します。
学校の非常勤講師として今年8年目となった佐藤瑠美子先生。
入学式には毎年ご自身がいけた素敵な式花を寄贈してくださる留美子先生。いつも本当にありがとうございます💛
学生は日本の伝統文化としてのいけばなの歴史や、節目としての節句や行事を大切する習慣等を学びました。現代では床の間のある家も少なくなりました。せめてお正月にお花を飾るという習慣は持ち続けたいですね。
では、いよいよ開始です。まずは4種類のお花を取りに行きます。
初めに若松をいけます。花器の二倍半の長さに揃えるよう挟みを入れます。
次はアイリス。松はお父さん、アイリスはお母さん。松の隣りにそっと寄り添う様にいけます。
お花には表と裏があり、太陽の方を向いているのがお花の正面です。一人ひとりを丁寧に見てくださる瑠美子先生。

ガーベラはお花が重たいため、首元をセロテープで補強しました。(茎をストローで補強する方法もあるそうです)ガーベラは正面より方向を傾けます。バランスを少し崩した方が味わい深くなるそうです。

なかなか見事。素敵にできました!

切り取った枝葉は、細かく切って処分しました。
完成です。作品を一階の廊下に展示しました。
天国の学院長先生も皆さんのお花を、きっと喜んでくれていますよ💛