令和2年度入学A O・指定校推薦 事前登校

2020/01/15(水)
令和2年度入学A O・指定校推薦 事前登校日を開催しました。
本校では、早めに入学が確定したA O入学や指定校推薦入学生の方々を対象とした事前登校日を設けています。
受講目的は、4月からの本格的な学習に備えるため、保育・介護の具体的なイメージを膨らませ、学校の雰囲気を知ること。
この日入学予定者は午後に登校し、3講目はそれぞれの学科の1・2年生の授業見学を、4講目は学科別のコミュニケーションワークを受講しました。
オープンキャンパスの体験授業とはまた違う本格的な90分ずつの授業体験。
4月からの受講イメージが深まり、また、コミュニケーションワークを通して距離を縮めた生徒さんもいたようです。
今日の一歩が出会いの一歩。未来へ続く一歩へ。

※事前登校日は1月8日(水)に開催しました。

こども環境科1年生が受講していたのは「保育実習指導I A」。担当は元保育園園長先生の田仲先生。翌週に控えた保育実習へ向けて、最後の注意点を確認していました。

(こども環境科1年生は今週から2週間の保育実習が始まっています)

授業は学生自身が自ら解を導き出せるよう質問形式で進んでいました。笑いが出たホッとした瞬間があり、緊張が溶けた生徒さんもいましたね。

刻々と変化する教育現場。本校では学びの達人の先生方から、教育要領に添った『こども中心の最新の幼児教育』を学んでいきます。

介護環境科1年生では「生活支援技術II -②」を受講しました。担当は介護職やケアマネージャー職が長い伊東先生。『利用者の方の思いに寄り添う介護』を中心に授業が展開されていきます。「常に利用者さんが優先ですよ」と伊東先生。

近年介護環境科は社会人入学生が多くなっています。社会へ出る前の専門学校という社会で、社会勉強できるという利点もあります。
先輩の授業見学の後は、実際に利用者さん役になり、ロールプレイを体験しました。
後半は介護環境科2年生の教室へ。2年生は国家試験対策講座を受講していました。担当は非常勤講師で(株)そよかぜ 専務取締役の酒井先生。介護福祉士会理事で介護福祉士、社会福祉士の資格をお待ちの酒井先生。多岐に渡る試験問題に対する細やかで分かりやすい解説が魅力です。なぜ学ぶのか、学んだ先に何があるのか、目的をはっきりさせて学ぶことの大切さを教えてくださるのです。
こども環境科の2年生の教室では「教育社会学」の授業が行われていました。この日の授業では、前週にパソコン室で調査した資料をもとに『子どもとメディア』についてのディベート授業を行っていました。1、赤ちゃんをあやすのにアプリを使うことに賛成か、反対か。2、幼児がインターネットにアクセスすることに賛成か、反対か。活発な意見交換の結果は、反対派への圧倒的支持で幕が降りました。
名古屋大学大学院の教育学研究科博士課程で教育学を専攻したこども環境科学科長の氏原先生。学校、いじめ、不登校、ジェンダーと教育、階層と教育など幅広いテーマで社会学を考えていき、学生が客観的な記述ができるように統計資料の読み方を解説し、教育を多角的に捉えることができるよう導きます。面倒見が良く、バイタリティ溢れる素敵な先生です。

4講目はそれぞれの学科別の入学予定者を対象としたコミュニケーションワーク。介護環境科はア行トーク(母音トーク)。ア行トークとは言葉を母音だけで伝えるトーク。(たこやき→あおあい)介護の基本はしっかり相手に向き合うこと。ア行トークはペアになった方が何と言ったのか、耳を澄ませて集中して聞きとります。担当は西先生。長年の現場経験を活かし、分かりやすく丁寧に指導してくださる先生です。

西先生の説明を聞き、コミュニケーションワークに取り組む生徒さんたち。

4階のこども環境科では元北海道教育大学教授の倉賀野先生による教育方法学のコミュニケーションワークが行われていました。一つの質問をすると、二つも三つも方法論を提示くださる素晴らしい倉賀野先生。課題はコピー用紙を用いて作成した「俵ころがし」。しかし、モノづくりだけに終わらない教育方法学。次なる課題は、その俵ころがしを長く続けるための方法探しでした。

始めは長机を使い、転がしていた生徒さんたち。互いにコミュニケーションを取りながら、どうやったら長い坂を転がし続けられるのか考え、話し合い、協力して坂を造り出し連続させるという解を見出しました。

幼児との対話的で深い学びを実現するための方法・技術を学んでいくための授業の、そのほんの入り口を垣間見た皆さんでしたね。

本校独自のコミュニケーションワークの効果か、終了後は微笑ましくLINE交換する姿も見られました。

半日の滞在、お疲れさまでした。

今日の一歩が出会いの一歩。君の未来へ続く一歩へ。