地域福祉論を学ぼう

2020/12/08(火)
地域福祉の意義を理解し、地域福祉推進の担い手としての介護福祉士の役割とは何かを学ぶ地域福祉論。
本教科は、地域福祉関係者の方をゲスト講師にお招きし、現代社会の時代背景を踏まえた現状と課題についてご教授いただいています。
取材日の授業は『地域の担い手とは①②』。
講師は、釧路に密着した地域福祉活動を行なっている特定非営利法人ワーカーズコープ 釧路地域福祉事業所所長の本間千明樹先生。
自己紹介を兼ねた本間先生自身の活動の歴史を振り返りながら講義①は進んでいきました。
ヘルパー講座受講生同士で立ち上げた通所介護と生活支援事業での混乱と気づき、介護現場に携わる自分たち自身のさまざまな悩みを話し合う場の『ケアラーズカフェ』の設立、利用者の方々が地域の方へ向けて食を提供した「おばあ食堂」で感じた想いなどを、思い出や記録エピソードを通して熱く語ってくださいました。
「誰かの役に立ちたい。誰かに感謝されて生きたい。という想いは、年齢に関係なく誰もが思うこと」
支援する側、される側と別れるのでなく、その場所で一緒に生きていく。
利用者の方一人ひとりが、人としての尊厳を保ちながらどう生きていくのか。
真の意味でその人に寄り添える支援とは何かを考え、日々実践されている本間先生から、自分の五感を信じる勇気を教えていただきました。
翌日の演習②では、今年7月に開設したフードバンクの食材の“非常用保存食『アルファ米』”炊き出しセットを進呈してくださり、体験・試食を行いました。
2講の授業では、地域の担い手となる多様な活動を知り、将来介護福祉士として地域支援に貢献していける方法論を学びました。
本間先生からのメッセージ「介護に正解はない。自分の感性、自分の気づきを大切にして欲しい」
災害時に活用する非常用保存食50食分を進呈していただきました。本間先生自身も試食をしたことがないと聞き、胸がいっぱいに。学生の学びへのご協力をありがとうございます。
衛生手袋を装着。備品を取り出し、アルファ米のお米と五目ご飯となる具材を混ぜ合わせます。
そこへ8リットルのお湯を投入します。
内袋上部をしっかり閉じ、15分蒸らすと出来上がります。
わぁー出来上がりました!
底の方からほぐすようにかき混ぜます。50食分完成。
皆さんで美味しくいただきました。とても美味しかったですよ。
甘くて懐かしい味がしました(*^o^*)  おかわりをした学生さんもいましたね。
付属スプーンは先が水平になっていて、フードパック上で食べやすい形状となっていました。
こんなところにも配慮されているのだなぁと感動しました。お米粒を残さず食べきれましたよ!

教職員にも、そしてこども環境科の学生たちもいただきました。

今日の学びを糧に、明日の私たちはもっともっと地域支援を真に考えていきたいと感じました。