芸道を学ぼう!(華道)

2020/12/17(木)
介護環境科では日本文化に触れ、介護福祉士として対象者の生活の豊かさに寄与できる支援の方法を学ぶという目的で、芸道を開講しています。
書道・華道の授業があり、実際の道具に触れて礼儀や作法・精神を中心とした初級講座を学んでいきます。
前半の書道を終え、華道の授業を開始しました。
教えてくださるのは華道歴60年 未生流の佐藤瑠美子先生。
私たち日本人は、古くから四季折々の季節を味わい、楽しんで来ました。日本の伝統文化である「いけばな」は、四季のある日本の風土と自然を愛する日本人の心が育んで来たものであり、節句毎に季節の花を生けて、節目としての節句や行事を大切にする習慣を育んできました。
これから現場で出会う高齢者の方々は、節句や行事を大切にして来た世代です。
今日学んだお花の心得や歴史・基本的所作は、対象者の方との日常におけるさり気無い会話や、その方の人となりを理解していくことに、きっと役立つはずです。
今後介護福祉士として活躍していく学生にとって、心安らぐ大変貴重な時間となりました。
学校の非常勤講師として今年9年目となった佐藤瑠美子先生。
入学式には毎年ご自身がいけた素敵な式花を寄贈してくださる留美子先生。
毎年、華やかさの中に学生への愛情がこもる式花を愛でながら、感謝の気持ちでいっぱいになります。
留美子先生は、一人ひとりに丁寧に寄り添い、優しくご指導してくださるのです。
同じお花をいけても、個性が際立ついけ花。
授業では、いけ方だけではなく、お花を長持ちさせる方法や、後始末の方法などの知識も教わります。
完成した作品は一階の廊下に展示しました。
寒い時期のため、先週にいけた花は元気に咲いていました。
翌週の演習では、既存の花々を活かし、いけ直しの方法を教わりました。
節句の花があり、季節の花をいける基本を教わり、さらに華道の世界でも伝統を重んじながらも時代に合わせた臨機応変さがあることも知りました。
流通が発達し、店頭には外国産の華やかな花が並んでいます。この日仲間入りした花は、ひまわりでした。
一度、花を外します。
ひまわりを基本とし、いけていきます。
先週とはまた違った趣きがありました。次週はクリスマス用のお持ち帰りできる花をいけるそうです。
私たち日本人は、お花を見ると心温まる遺伝子を持っているのではないでしょうか。
心安らぐ華道の時間を楽しみにしている介護環境科2年生でした。