就職内定おめでとう!

2022/12/14(水)
就職内定おめでとう!

許可の取れた学生の協力で続けている就職内定シリーズ。
今日紹介する内定者は、厚岸町の特別養護老人ホームに内定した厚岸翔洋高校出身で、介護環境科2年生の亀田真帆さんです。

小学生の頃に入院した私は、自分を助けてくれた看護師さんを尊敬し、憧れていました。そこから医療や福祉の分野に興味を持ち、高校のインターンシップの職業体験で地元の町立病院を希望しました。3日間の日程で病棟、老人保健施設(老健)、外来の看護の現場を見学することができました。その中の老健の日、地域のお年寄りとふれあう場面で妙にしっくりとした嬉しい気持ちの自分に気づき、その時点から「自分の住んでいる地域の高齢者を支えていきたい」という思いに気持ちが変化し、介護の道を目指そうと考えるようになりました。
札幌方面も視野に入れて進学先を探しましたが、くしろせんもん学校のオープンキャンパスに参加した時に、1人暮らしに不安を抱いていた私に、先輩があたたかいアドバイスをくれて、こんなに優しい先輩が居る学校ならと、くしろせんもん学校に進学を決めました。

1人暮らしを始めようと準備をしていた時期に、地元の幼なじみも入学すると聞き、安心して入学することができました。とは言っても、人見知りな性格の私は、自分から話しかけるタイプではなかったため、心配をしていましたが、女子中心に気の合う友人ができ、楽しく学生生活を送ることができました。
好きな授業はアクティビティ・ケア※1です。毎回の授業ではさまざまなアクティビティの紹介があり、2年間の授業は楽しく進んでゆきました。ただ見たら、遊んでいるようにしか見えないことにも、ちゃんとした意味や意図があり、リハビリ効果へと導いていることに毎回「すごい!」と感じ、一つひとつが心に残る授業でした。
一番思い出深く残っているのは、ある障がい者施設に『フーセンバレー』の実践に行った時でした。初めての経験で、利用者の方と上手くコミュニケーションを取れるか心配でしたが、皆さん喜んで参加してくれて、ゲームも大変盛り上がりました。2年間の授業で培って来た“自分で考え、行動する”実践力がそれぞれ身についていて、会話や声かけなどの実践動作が、考えなくても自然とできていたことに、感動しました。
アクティビティってすごい、『こころが動くとからだも動く・・・』という原理を実際に体感した瞬間でした。
4月からは、集団の中に居る一人ひとりの方に真に向き合いたい。日々の仕事の中でも、真に向き合うことを常に心においた介護ができたらと考えています。
[聞き手:広報 櫻庭 利香子]

※1その人の好きなことや、楽しいと思うことを行い、生活支援に活かしていく方法
1年生の時に私が作ったアクティビティ・ドールです。簡単に作れてとっても可愛い人形たちを、今も教室に飾っています。人形を入れている籠もアクティビティの授業で作りました。これは、指先を使うリハビリ効果が期待できます。
新聞紙アクティビティでは、新聞紙を棒状に固く丸め、カラーテープで装飾したポールを作りました。このポールを活用して、簡単体操を行い、楽しく筋力アップに取り組みました。これは、フレイル※2の防止にもなります。

※2健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能低下が見られる状態のこと
こちらは消しゴムハンコ。世界で一つだけのオリジナルハンコを作りました。利用者さんへのメッセージカードに押印して、プレゼントしたらどうでしょうか。きっと喜ばれることでしょう(#^.^#)
春には録音作業にも協力してくれましたね(^^♪
FMくしろのタイムテーブル 音声ガイダンスを半年間担当してくれました!!
オーキャンでもボランティア学生として大活躍してくれました。
上記オーキャンムービーで、亀田さんの生活支援技術動画をご覧いただけます↑↑
カメラを向けると、いつも明るく爽やかな笑顔をくれた優しい女子チーム!
広報活動も応援してくれましたね
いつも本当にありがとう💛💛
亀田さんは、北海道社会福祉協議会の介護福祉士修学資金貸付制度*3の対象者です。介護福祉士の取得後、5年間(厚岸町は3年間)介護業務に従事することで、貸付金の返済が全額免除されます。

希望を持って、夢を持って、未来を信じて、地域の高齢者を支えてゆく亀田さん。頑張って☆彡

*3入学準備金20万円、在学中月5万円、就職準備金20万円、国家試験受験対策費用年4万円を貸し付ける制度。入学後に本校指定の枠人数により希望者を募ります。